豪雨災害を防ぐ「橋の架け替え完成」 那須烏山市・落合橋

 2019年の東日本台風に伴う豪雨により、那須烏山市内を流れる「荒川」では、甚大な被害が発生しました。それらの災害復旧事業として進められている河川改修工事に伴う橋の架け替え工事が完成し、30日に安全祈願式を行い、橋の通行を開始しました。

 那須烏山市内を流れる荒川では、4年前の東日本台風で川の水が堤防からあふれて、向田地区では住宅117戸、田畑78ヘクタールが水に浸かるなど、大きな被害が出たため、両岸の堤防を約1メートル高くする工事が進められています。

 これに合わせて荒川にかかる落合橋も2021年6月から今年(2023年)10月まで、約2年半をかけ架け替え工事が行われました。

 完成した新しい落合橋は、長さが約100メートル、道路の幅は5メートルで、古い橋に比べ長さも長く道幅も広がり、高さも一番高い中央部で古い橋より約4メートル高くなっています。

 30日の完成安全祈願式には、県や市、地元自治会の代表ら約20人が出席しました。県烏山土木事務所の苅田利一所長が、工事の経過を説明し「地域住民の安全安心の担い手となって愛される橋になってほしい」とあいさつ、続いて道路管理者となる那須烏山市の川俣純子市長があいさつしました。

 神職による安全祈願が行われたあと、苅田所長や川俣市長らがテープカットを行い、出席者全員で「渡り初め」をしました。

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