唐津神社で本殿祭 くんちの成功と安全祈る

唐津くんちの安全と成功を願って行われた本殿祭=唐津市の唐津神社

 唐津神社の秋季例大祭「唐津くんち」の本殿祭が29日、唐津市の同神社であった。唐津曳山(ひきやま)取締会の役員や氏子ら関係者が、11月2日に幕を開ける曳山(やま)の巡行の無事を祈願した。

 唐津くんちは10月29、30日に開催されていたが、1968(昭和43)年から11月3日の文化の日を含む日程に変更された。本殿祭の開催日は本来の祭礼に当たる10月29日を継承している。

 14台の曳山が護衛する神輿(みこし)「一ノ宮」「二ノ宮」を当番町の刀町と米屋町が飾り付けた。神事では、戸川忠俊宮司が唐津曳山取締会の山内啓慈総取締に曳き子が身に着けるお守りを手渡した。

 山内総取締は「身が引き締まる思い。安全、安心で子どもたちの元気なかけ声が響くくんちになるよう願った」と話した。唐津くんちは11月2日夜の宵曳山(よいやま)で開幕。3日は御旅所神幸、4日は翌日祭が行われる。(松岡蒼大)

© 株式会社佐賀新聞社