長崎県島原市が市内の小学生を対象に募集したゆるキャラ「しまばらん」4こま漫画コンテストの最優秀賞に、同市立第二小3年の田中美玲さん（9）が選ばれた。「しまばらんの夏休み」がテーマで、田中さんの作品は、もっちりとしたしまばらんの特徴が、まったりとしたストーリー展開で表現されている。
しまばらんは漫画「妖怪ウォッチ」の作者、小西紀行さん（同市出身）が島原名物「かんざらし」をモチーフにデザインし、2015年に発表。4こま漫画募集は17年から行っており、7回目。夏休みの間に207点の応募があり、小西さんが審査した。
田中さんの作品は、公園でしまばらんが滑り台に乗ろうとするものの、大きな体が挟まり「しょうがない明日までここでねよう」と空を見上げてつぶやく内容。
17日に市役所であった記念品贈呈式に小西さんはビデオメッセージを寄せ「ピンチに動じず、『あえて寝る』というオチに『なんでだよ！』と心の中でツッコミつつ“しまばらんらしさ”を感じて笑ってしまいました」と講評。古川隆三郎市長が、小西さん直筆のサイン入り色紙としまばらんグッズを手渡した。田中さんは「選ばれると思っていなかったので、すごくうれしい」とほほ笑んだ。
作品は、小西さんが田中さんのアイデアにちなんで書き下ろした4こま漫画とともに、市の「広報しまばら」11月号に掲載される。
