官報、電子版が「正本」に 法案を閣議決定、行政効率化

官報

 政府は31日、法令の公布などを掲載する官報に関し、インターネット上の電子版を「正本」と定める法案を閣議決定した。現在は紙版が正本で、電子版は「付属物」とされている。デジタル化による行政の効率化に向け、位置付けを逆転させる。今国会での成立を目指す。

 法案を所管する自見英子地方創生担当相は記者会見で「デジタル化の象徴となる官報の電子化を実現するため、成立に力を尽くす」と述べた。

 官報は第1号が明治時代の1883年に発行された。紙版は平日の午前8時半に公開されている。電子版の公開は1999年に始まった。

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