今季までブリュワーズの監督を務めたクレイグ・カウンセルは来年からメッツの次期監督に就任することを「真剣に」検討しているようだ。ニューヨーク・ポスト紙のジョン・ヘイマン記者とマイク・プーマ記者が連名で報じた。
カウンセルはブリュワーズと非常に強いつながりを持っている人物だ。彼は父がブリュワーズで地域広報部長として勤務していた関係で少年時代を本拠地・アメリカン・ファミリー・フィールドから10マイル足らずのところで過ごしたし、監督として9シーズン結果を残し続けた。
にもかかわらず、カウンセルはブリュワーズのオファーよりもメッツのオファーに強く惹かれているようだ。その要因の1つは彼とミシェル夫人がニューヨークを気に入っていることだという。
加えて近年年俸が上がらない傾向にあった監督の年俸を、メッツが引き上げる意向を持っていることも影響しているようだ。ただし、これはニューヨークとミルウォーキーの生活費があまりにも違うことも影響している。
また、カウンセルは新たにメッツの野球部門のトップに就任したデビッド・スターンズとの強いつながりも検討材料に入っていると言及したようだ。ニューヨーク・ポスト紙は記事の中でスターンズが就任時からカウンセルをメッツの監督に据える方針で動いていたことを示唆した。
とはいえ、まだカウンセルがメッツに行くと決まったわけではない。カウンセルは年間を通してミルウォーキーに暮らす数少ない監督の一人だし、彼の娘は地元の高校に通っている。また、ガーディアンズなどのチームがカウンセルに興味を持っているという報道もある。
そして、現状の報道を踏まえるとカウンセルはメッツに行くかどうかにかかわらず最も高給な監督となるだろう、とニューヨーク・ポスト紙は指摘する。というのも、ガーディアンズは決して多くない予算の中で、今季まで監督を務めたテリー・フランコーナに450万ドルの年俸を払っており、これはMLBの監督としては屈指の高年俸だ。
以前ヤンキースのジョー・トーリが受け取った800万ドルほどではないにしても、カウンセルが監督としてかなりの報酬を手にすることはほぼ間違いない状況になっている。