「信頼は完全に失われた」「状況は悪化している」相次ぐプレミアの誤審でPGMOLチーフのウェブ氏にも疑問の声

繰り返されるプレミアリーグでの誤審を受けて、プロ審判協会(PGMOL)でチーフを務めるハワード・ウェブ氏への批判も強まっているようだ。イギリス『ミラー』が伝えている。

今シーズンは何かと誤審が話題になるプレミアリーグ。特にプレミアリーグ第7節のトッテナムvsリバプールでは、主審とVARのコミュニケーションミスからオンサイドをオフサイド判定にしてしまうミスがあり、PGMOLがすぐさま誤審を認めたものの大きな騒動に発展した。

そんな中、先週末のプレミアリーグ第10節で行われたウォルバーハンプトンvsニューカッスル戦では、再び疑惑の判定が発生。前半アディショナルタイムにウォルバーハンプトンのFWファン・ヒチャンがDFファビアン・シェアを倒してPK判定となったが、リプレイでは先にボールに触れているようにも見える非常に微妙なシーンだった。

しかし、VARでも判定は覆らず。PKで失点したウォルバーハンプトンは最終的に2-2のドローで試合を終えたが、ギャリー・オニール監督は「酷い決定だった」と不満を漏らした。

イギリス『スカイ・スポーツ』に出演していた元リバプールのスティーヴン・ウォーノック氏も、この判定は誤審だったと断言。なくならないプレミアリーグの誤審を嘆き、PGMOLのチーフであるウェブ氏についても批判している。

「VARやここ数週間で行われている決定のせいで、完全に信頼は失われている。そもそも、こうした状況を改善するためハワード・ウェブは連れてこられたはずだ。彼は物事をより良くする方法を説明して、これから何が起こるかについても話していた」

「だが、実際のところ状況は後退し、悪化している。まったく改善されておらず、現時点でVARがこのような状況に陥っているのは憂慮すべき兆候だ。あの判定が覆されなかったのは、まったく驚くべきことだろう」

また、プレミアリーグの元審判であるダーモット・ギャラガー氏も、同じく『スカイ・スポーツ』で判定に苦言。主審の判断自体は擁護しつつ、VARが介入しなかった判断に首をかしげている。

「私の意見として、あれはPKではない。主審がPKを与えた理由については理解できるが、もう一度リプレイを見ればそれがノーファウルだとわかるだろう。何度見返しても、あれがファウルだとは思えない」

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