フィルム映画の魅力伝え25年 盛岡広域で活動「シネマ友の会」

金浜芳孝代表(左から2人目)ら「シネマ友の会」のメンバー。会を立ち上げた石塚公美子さん(右)は「今こそフィルムの魅力を知ってほしい」と力を込める

 盛岡広域で活動する映写ボランティア「シネマ友の会」(金浜芳孝代表)は、昔ながらの16ミリフィルム映画の魅力を伝えている。町内会や児童館、福祉施設などの依頼で会場に赴き、映写機で映画館のような臨場感と感動を届ける。地道に活動を続けて25年。フィルム映画文化を残すため、新たな仲間も募っている。

 ジーッ、カタカタ…。部屋に響く映写機の音。盛岡市の渋民保育園(遊座綾子園長、園児65人)で9月に行われた上映会では、園児約40人が「かぐやひめ」などを鑑賞した。画質は粗くても温かみのある映像が流れ、歓声が上がる。

 岩手県の講習会を受講すれば誰でも入会でき、金浜代表(75)は「フィルムの音や映像はDVDには出せない。高齢者は昔の映画に涙を流し、子どもにも一生の思い出になる」と魅力を語り、仲間を募る。

 次回の講習会は11月30日午前9時半から盛岡中央公民館で。申し込みは同16日まで。詳しくは県ホームページか同ライブラリー(019.651.0331)へ。

© 株式会社岩手日報社