インテル・マイアミ(アメリカ)に所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、2年ぶり8度目となるバロンドール受賞を果たした。
フランスのサッカー専門誌『フランス・フットボール』が主催し、“世界最高のフットボーラー”に贈られるバロンドール。現在36歳のメッシは2009年、2010年、2011年、2012年、2015年、2018年、2021年に続く栄誉を手にした。
イギリスメディア『ミラー』は、メッシが2023年のバロンドールを受賞したことをきっかけに、同選手の過去の“ある発言”に注目している。2015年、当時バルセロナに所属していたメッシは、ラ・リーガで火花を散らしていたレアル・マドリードのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(アル・ナスル/サウジアラビア)について次のように語っている。
「僕は常に最高の選手たちとプレーしたいと思っているし、彼(C・ロナウド)もその一人だ」
当時のメッシは「同じチームでプレーするのは難しいと思うけど」と付け加えつつも、「可能ならばもちろん一緒にプレーしたい」とコメントしていた。
『ミラー』は、サウジアラビアでプレーする現在38歳のC・ロナウドと、アメリカでプレーする36歳のメッシが共闘する可能性は「残念ながら低い」と嘆きながらも、近代サッカーの歴史を創り上げてきた両者を称えた。
「メッシとC・ロナウドほど、サッカー界で最も名誉あるバロンドールを独占したペアはほかにいない。2008年以降はこの2人がことごとくバロンドールを受賞し続け、両者が受賞を逃したのは2018年の(クロアチア代表MF)ルカ・モドリッチと、2022年の(元フランス代表FW)カリム・ベンゼマだけだ」
「年齢的にもメッシのバロンドール受賞が今回で最後になるのだとしたら、メッシとC・ロナウドにとってのバロンドールとは、ある種長年同乗してきた乗り物のようなものであり、互いのライバル関係の象徴のようなものだったということになる」
「2人のような関係性は、当分の間見ることができそうにない」