2023年のバロンドール受賞者が発表され、男子はアメリカMLSインテル・マイアミのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが受賞した。これを受け、イギリス『BBC』が「メッシが記録し、今後、破られそうにない記録」を紹介している。
●バロンドール受賞8回
今回でメッシのバロンドール受賞は通算8回目となった。これに次ぐのはアル・ナスルでプレーするクリスティアーノ・ロナウドの5回だが、今回のバロンドールでは最終候補30人のリストにもノミネートされなかった。現在38歳であることを考えると、今後、メッシの記録にチャレンジできるとは考えにくい。また、過去の受賞者で現在も現役選手なのは他にルカ・モドリッチとカリム・ベンゼマだけ。アーリン・ハーランドやジュード・ベリンガム、ヴィニシウス・ジュニオールらは今後、受賞者のリスト入りする可能性はあるものの、メッシに近づくまでには長い時間がかかるだろう。
●ラ・リーガでのシーズン最多ゴール50
2011－12シーズン、バルセロナで37試合に出場して50ゴールを記録した。これはラ・リーガだけでなく、欧州5大リーグを見渡しても最多の記録である。1929年のラ・リーガ創設以来、シーズン40ゴール以上を達成したのはわずか3人だけ。メッシとクリスティアーノ・ロナウドは2回ずつこの記録を達成し、他に2015－16シーズンにルイス・スアレスが40ゴールを記録したのが最後となっている。
●1シーズンでの公式戦最多ゴール73
同じ2011－12シーズン、メッシはバルセロナでの公式戦通算73ゴールを記録した。もちろんこの記録に近づく選手はいない。昨シーズン、ハーランドはプレミアリーグでのデビューシーズンであらゆる記録を樹立したが、公式戦通算得点は52で、メッシの記録には21ゴール届かなかった。
●1つのクラブでのUEFAチャンピオンズリーグ最多ゴール120
CLでの最多得点記録保持者はクリスティアーノ・ロナウドの140だが、彼はマンチェスター・ユナイテッドやレアル・マドリード、ユヴェントスと複数のクラブでこの記録を樹立した。メッシはパリ・サンジェルマンでも2シーズンで9ゴールを記録しているが、バルセロナのみで120ゴールを記録しており、これは1人の選手が1つのクラブで決めた最多得点記録だ。クリスティアーノ・ロナウドはレアル・マドリードで105ゴールを決めており、これが次点となっている。
●アルゼンチン代表歴代最多ゴール106
アルゼンチン代表ではこれまで178試合に出場して106ゴールを記録。いまだに代表でのプレーを続けており、さらに伸びる可能性がある。これに続くのはガブリエル・バティストゥータの55ゴール、セルヒオ・アグエロの41ゴールなど、ランキング上位は現役を退いた選手ばかり。この記録を破る選手が現れるのにも時間がかかるだろう。
