田野畑村庁舎、建て替え議論再開 年度内にも基本構想

老朽化した田野畑村の役場庁舎。倒壊の危険が指摘され、建て替えに向けた議論を再開した

 田野畑村は30日、先送りしていた村庁舎の建て替えに向けた議論を再開した。庁舎は築60年で岩手県内自治体の中でも老朽化が進み、震度6強の地震で「倒壊する危険性が高い」とされている。庁舎の耐震に問題があるとされた県や釜石市などが対策に動く中、村は年度内に基本構想をまとめる方針だ。

 村は漁業、商工業、PTAなど各団体の代表や公募の村民、若手職員ら15人で構成する検討委員会を立ち上げ、委員長に県立大盛岡短期大学部の内田信平准教授(建築計画)を選出した。来年3月までに庁舎に求められる機能やサービス、建設候補地などを協議して村長に報告。それを受け、村は新庁舎の基本構想を策定する予定だ。

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