山口で新属新種の化石発見 アミメカゲロウ目

「アミメカゲロウ目」の新属新種の化石(美祢市教育委員会提供、大山望博士撮影)

 日本最古の昆虫化石産地として知られる山口県美祢市の約2億3千万年前の地層から「アミメカゲロウ目」の新属新種の化石が5点見つかったと同市が31日、発表した。うち「ヤマグチウス・スプレンディウス」などと名付けられた2点は「オオアミカゲロウ上科」で世界最古の化石だという。

 美祢市によると、化石5点は全て羽の部分のみで長さ約1~2センチ、幅約0.5~1センチ。同市歴史民俗資料館などが1987~90年の国道改良工事に伴う化石調査で採集した。

 2019年からパリ古生物研究センターの大山望博士らが研究を開始し、羽の模様である「翅脈」の分岐の特徴などから新属新種だと判明した。

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