オーストラリアが2034年W杯招致を断念 サウジアラビア開催が決定的に

写真:2034W杯はサウジアラビアでの開催が決定的となった ©Getty Images

オーストラリアサッカー連盟は、2034年のFIFAワールドカップ招致を断念することを連盟の公式サイトで明らかにした。

「我々はFIFAワールドカップの開催地に立候補するチャンスについて検討してきたが、あらゆる要素を考慮した結果、2034年の大会は開催を目指さないという結論に達した」

2026年大会が北中米大陸、2030年大会がヨーロッパ、アフリカ、南米大陸で開催されるため、2034年のワールドカップはアジアかオセアニアで開催されることになっており、サウジアラビアがいち早く立候補を表明。日本サッカー協会が同国での開催を支持するなど、有力な候補地となっていた。

オーストラリアはこれに対抗する存在と見られていたが、立候補を断念したことにより、サウジアラビアでの開催が濃厚となった。

オーストラリアは今年、ニュージーランドとの共催でFIFA女子ワールドカップを開催し、両国合わせて200万人近い観客を動員するなど大きな成功を収めた。また、2032年にはブリズベンで夏季オリンピックが開催されることも決定している。こうした状況受け、ワールドカップ以外の国際大会開催に意欲を見せているようだ。

「2034年のワールドカップを招致しない代わりに、世界最古の女子国際トーナメントであるAFC女子アジアカップ2026を主催し、さらに2029年にはFIFAクラブワールドカップで世界のサッカー界の最強チームを迎え入れたいと考えている。2023年の女子ワールドカップ、2032年ブリズベン五輪に加えてこれらを達成できれば、オーストラリアサッカー界にとっては真の黄金の10年となるだろう」

女子アジアカップは4年ごとに開催される大会で、前回の2022年はインドで開催された。クラブワールドカップは今年12月にサウジアラビアで開催される大会で現行のフォーマットが終了し、アメリカで2025年に行われる次回大会から4年ごとの開催、32チームが参加する方式に変更となる。

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