ドジャースはマルティネスにQO提示するのか 迫られる難しい決断

エンゼルスからFAとなる大谷翔平の獲得に乗り出すことが確実視されているドジャースだが、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」が「ドジャースが直面する最も興味深いジレンマの1つ」に挙げているのがJ・D・マルティネスのクオリファイング・オファーの動向だ。今季の33本塁打、103打点、OPS.893という成績を考えれば、当然クオリファイング・オファーを出すべきのように思えるが、大谷の存在が話を複雑にしている。

年俸1000万ドルの1年契約でドジャースに加入したマルティネスは今季、2度の故障離脱の影響で113試合の出場にとどまったものの、打率.271、33本塁打、103打点、OPS.893の好成績をマーク。30本塁打と100打点をクリアしたのは、いずれもレッドソックス時代の2019年以来4年ぶりだった。マルティネスは過去に2度FAとなっているが、1度目はシーズン途中に移籍していたためクオリファイング・オファーの対象外となり、2度目はレッドソックスがクオリファイング・オファーを提示しなかったため、3度目のFAとなる今オフはクオリファイング・オファーを受ける資格が残っている。

ドジャースがクオリファイング・オファーを提示したとしても、マルティネスが複数年契約を望み、クオリファイング・オファーを拒否する可能性はある。しかし、来年8月に37歳となる指名打者専門の選手に対して好条件のオファーがある保証はなく、マルティネスがクオリファイング・オファー(=年俸2050万ドルの1年契約)という条件を受け入れて残留することを選択する可能性もある。ドジャースとしては、マルティネスにクオリファイング・オファーを提示して受諾されてしまうと、DHの枠が埋まってしまい、大谷獲得に影響が出るため、マルティネスへのクオリファイング・オファー提示には慎重な判断が求められることになる。

なお、クオリファイング・オファーを受諾した選手には、翌年6月15日までトレード拒否権が与えられるため、「大谷を獲得したあとにマルティネスをトレードする」というやり方は、マルティネスの同意がなければ不可能。果たしてドジャースはマルティネスへのクオリファイング・オファー提示について、どんな決断を下すのだろうか。

The post ドジャースはマルティネスにQO提示するのか 迫られる難しい決断 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.