平和愛した武将内藤ジョアン知って ゆかりの歌手が功績たたえる歌披露 京都・南丹

戦国武将の衣装で児童に授業する内藤さん(左)=南丹市八木町・八木西小

 京都府南丹市八木町ゆかりのキリシタン武将・内藤ジョアンの子孫で、バリトン歌手の内藤大さん(56)=神戸市=が、同町の八木西小学校で児童にジョアンの功績を教えた。自作の歌も指導し、美声と元気な歌声が教室に響いた。

 内藤さんは、ジョアンは戦国時代に戦った明国との和平交渉にのぞんだことに触れ、「平和を愛して、争いごとは好まなかった」との持論を伝えた。

 続いて、ジョアンをたたえる自作の歌「行け! ジョアン」を披露し、ビブラートを効かせた伸びやかな歌声で3年生14人を指導した。「リズムよく、弾むように歌おう」などと教えると、児童は大きな歌声で応えた。

 女子児童(9)は「先生も周りのみんなもうまく歌えた。またジョアンの歌を歌いたい」と笑った。内藤さんは「ジョアンのことを知らない人も多くなっているので、しっかり伝えていきたい」と話した。

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