5年ぶりに新CM/都内で新米発表会 つや姫・雪若丸の販促強化

タレント村山輝星さんが初登場した「つや姫」の新テレビCMの一場面((C)山形「つや姫」「雪若丸」ブランド化戦略推進本部)

 酷暑を乗り越えた県産ブランド米の新米が県内外の店頭に並ぶ季節を迎えた。全国的な人気の高さを誇る「つや姫」と、その弟分「雪若丸」の販売促進に向けた取り組みが始まる。

【つや姫】きょうからTV放映

 県産ブランド米「つや姫」の5年ぶりとなる新たなテレビCMが1日から、県内をはじめ関東圏や関西圏、中京圏で放映される。2010年の本格デビューから出演する作家阿川佐和子さんに加え、今回から「つや姫」と同い年のタレント村山輝星(きらり)さんを起用。中高年に加え、購買層を若い世代まで拡大するのが狙いだ。

 CMで2人は、和室でつや姫を味わいながら「つや姫はあなたと同い年」と阿川さん。村山さんが笑顔で応え、2人で「認定された人だけが作る、こだわりのお米。おいしいわけだ」と声を合わせる。これまでのシリーズにも出演している京都市の料亭「菊乃井」当主の村田吉弘さんが「香りもうま味も、これぞ日本のごはん」と太鼓判を押す―という内容だ。世代を超えて愛されるコメになってほしいとの願いが込められている。

 山形「つや姫」「雪若丸」ブランド化戦略推進本部が制作。同本部のホームページで公開中のメイキング映像では出演者が「冷めても、おかずがなくてもおいしい」などと紹介している。

 つや姫のテレビCM制作は18年以来で、7作目。販売店などで活用してもらうポスターとリーフレットも刷新した。同本部によると、23年産「つや姫」は作付面積が1万48ヘクタール、生産量は約5万4千トンを見込んでいる。

【雪若丸】田中圭さん食味絶賛

 県産米「雪若丸」の新米発表会が31日、東京都内で開かれ、本格デビューから6年間、イメージキャラクターを務める俳優の田中圭さんが、おいしさをアピールした。

 折原敬一JA山形中央会長が「この夏は高温、少雨で非常に厳しかったが雪若丸は1等米比率が群を抜いて高く、良好な品質を維持できた」と紹介し、田中さんに新米を贈った。試食した田中さんは「日常的に食べているので(品質・味の)安心感があるが、毎年新米のおいしさに驚かされる」と絶賛。「おいしさは自信を持って保証できる。多くの人に食べてほしい」と話した。

 雪若丸のおにぎりレシピコンテストも開かれ、259点の応募の中から選ばれた3点が都内のおにぎり店で販売されることになった。このほか、11月1~7日には都内の銀座三越で雪若丸やつや姫、ラ・フランス、県産牛肉、スイーツを販売するフェアが開催され、初日は県産品の抽選会や新米プレゼントなどを行う。

雪若丸の新米をPRするイメージキャラクターの田中圭さん=東京・三田

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