この景色、雪国ならでは 米沢・上杉伯爵邸、庭木に雪囲い

庭木が雪囲いされ、冬支度を済ませた上杉伯爵邸=米沢市

 米沢市の国登録有形文化財・上杉伯爵邸で庭の樹木が雪囲いに覆われ、すっかり冬の装いとなった。雪国ならではの景色が訪れた観光客らの目を楽しませている。

 上杉伯爵邸は、1896(明治29)年に最後の藩主だった茂憲(もちのり)伯爵邸として建てられ、大火で焼失後、1925(大正14)年に現在の建物と庭園ができた。降雪期を控え、池の周囲ではツツジなどが円すい状に囲まれ、マツの枝には雪つりが施されている。

 上杉伯爵邸を運営する上杉観光開発の遠藤勲社長は「雪囲いは職人技が光り、どっしりとして見応えがある。雪が積もるとまるで樹氷のようにも見え、多くの人に冬らしい景観を満喫してほしい」と話していた。

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