「AI安全サミット」中国も参加 議論深まると期待、悪用けん制

 【ロンドン共同】英政府は1日、ロンドン郊外で同日に始まる「人工知能(AI)安全サミット」に中国も参加すると発表した。スナク英首相が10月下旬に「参加は確実ではない」と発言したが、最終的に招待に応じたことが明らかになった。

 英政府は、高度なAI技術を持つ中国を巻き込むことで議論が深まるとみている。各国は、サイバー分野などにおける中国のAIの悪用を脅威と感じており、英政府は、それらの国と中国が安全利用について話し合う場を設けることで、中国へのけん制も狙う。サミットの意義が増し、主催者の評価も高まると踏んでいる。

 日米、フランス、ドイツ、イタリア、シンガポールの参加も決まった。

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