岩手県産米、1等米の比率92.5% 23年産は全国2番目の高水準

 

 東北農政局は31日、岩手県の2023年産米の検査結果(9月末現在)を発表し、高値で売買される1等米の比率は前年同期4.3ポイント減の92.5%だった。天候に恵まれたほか栽培管理を徹底し、長野県に次ぐ全国2位の高水準となった。本県は猛暑の影響が抑えられたが、高温障害などで全国平均は59.6%となり、同じ条件で調査を開始した04年以降の最終値と比べ過去最低となった。 

 本県の水稲うるち玄米の1等米比率は全国平均を32.9ポイント上回り、長野県(95.6%)に次ぐ水準。品種別では、ひとめぼれが92.1%、あきたこまち93.0%、いわてっこ88.7%、県オリジナル水稲品種の「金色(こんじき)の風」が94.2%、「銀河のしずく」が96.2%だった。

 記録的な猛暑による高温障害の影響で全国平均では前年同期比で16.2ポイント下がり、新潟など主要な米どころで1等米比率の低下が目立った。東北平均の1等米比率も69.6%と前年同期比25.1ポイント低下した。

 

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