セルティックの過激派サポーターグループ、度重なる違反行為で入場禁止に

写真:熱い応援もルールを破れば迷惑行為だ

セルティックは、過激派サポーターグループ「グリーン・ブリゲイド」のメンバーとしてシーズンチケットを購入している人物に対し、ホームゲームの入場を一時的に禁止することをメールで通達したという。イギリス『スカイスポーツ』電子版が伝えている。

セルティックはスタジアム入場禁止処分の理由として、「『グリーン・ブリゲイド』グループが関与した、度重なる容認できない行為と様々な事件」と説明している。

直近の大きな事件としては10月25日、セルティック・パークで行われたUEFAチャンピオンズリーグ(CL)のグループステージ第3節アトレティコ・マドリード戦において、数千人のサポーターがパレスチナの旗を掲げた件が挙げられる。これらの旗は「グリーン・ブリゲイド」のメンバーが手配してスタジアム外で配布したものであり、クラブ側がファンに対して「中東紛争に関連する掲示物はスタジアムに持ち込まないように」と呼び掛けていたにもかかわらず実行に移されてしまった。これにより、セルティックはUEFAから懲戒処分を受ける可能性があるという。

このほかにも、9月19日のCLグループステージ第1節フェイエノールト戦では「安全ではない花火が広範囲にわたって使用されて安全上の問題が発生し、他のセルティックサポーターから苦情が寄せられ」、10月4日のCLグループステージ第2節ラツィオ戦では「試合前にセルティック・パークに違法にアクセスし、無許可の横断幕を持ち込んだ。その際にはスタッフに対する威圧的・脅迫的な行為も行われていた」という。

スタッフへの威圧的な行動や暴行まがいの行為、スタジアム会場時の入場ゲートへの殺到などは日常茶飯事のようで、セルティック側は「長期間にわたって地盤が崩れ、深刻な安全上の懸念やその他の問題が生じている」と断罪した。

入場禁止処分は、11月1日のスコティッシュ・プレミアシップ第11節セント・ミレン戦から適用されると見られる。

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