災害時は仮設住宅にも…深谷・花園IC近くに「トレーラーホテル」が開業 シングル・ツインの計26室

開業したTrail inn 花園インター=10月26日、埼玉県深谷市荒川

 賃貸マンションのフランチャイズ展開などを手がけるヒーローライフカンパニー(本社・東京都港区)は、埼玉県深谷市荒川で1日に県内で初めて開業するトレーラーホテル「Trail inn 花園インター」のオープニングセレモニーを開催した。長期滞在するビジネス客の需要や、災害時の仮設住宅としての利用を想定している。

 同社は2021年3月、栃木県那須塩原市に最初のトレーラーホテルをオープン。9カ所目となる深谷の施設は秩父鉄道ふかや花園駅から車で約6分、関越道花園インターチェンジ(IC)から車で約3分の位置にあり、市内の工業団地を訪れるビジネス客や、ゴルフ客を利用客として見込んでいるほか、近隣の花園アウトレットや道の駅花園などを訪れる家族連れの利用も想定している。

 部屋は面積12.9平方メートルのシングルが18室、15.5平方メートルのツインが8室ある。室内には風呂や洗濯機、キッチンがあり、長期滞在者も可能。シーズンによって料金は異なるが、基本料金は1人当たり1泊5500円。フロントは無人で、チェックイン・アウトは利用者が端末を操作して行う。

 同社の事業は投資家に販売したトレーラーを、同社が借りてホテルを運営、収益の一部を投資家に支払う仕組み。日崎哲仁代表取締役は「花園ICの近くであり、車で訪れた人も入りやすいため、利便性の良い立地にオープンすることができた」と深谷市の施設に期待している。

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