ジャイアンツの右腕カッブが左股関節の手術へ 全治6ヶ月の見込み

ジャイアンツは先発右腕アレックス・カッブが「関節唇とインピンジメントの問題に対処するため」に左股関節の手術を受ける予定であることを発表した。全治までに少なくとも6ヶ月を要するとみられており、来春のスプリング・トレーニングに間に合わないのはもちろんのこと、レギュラーシーズンも出遅れが確実となった。カッブは今季後半戦に入ってから股関節の問題に悩まされ、日本時間9月21日に故障者リスト入りして一足早くシーズンを終えていた。

現在36歳のカッブはジャイアンツ移籍2年目の今季、28試合に先発して151回1/3を投げ、7勝7敗、防御率3.87、131奪三振を記録。特に前半戦は16先発で防御率2.91と安定したピッチングを見せ、メジャー12年目にして初のオールスター・ゲーム選出を果たした。レイズ時代に4度の2ケタ勝利を挙げるなど、メジャー通算では77勝75敗、防御率3.85をマークしている。

2年2000万ドルでジャイアンツに加入したカッブは、来季の契約が球団側に選択権のあるオプション(年俸1000万ドル)となっているが、ジャイアンツはこのオプションを行使する可能性が高いとみられている。2年連続で150イニング前後を投げ、3点台の防御率をマークしているカッブは、ジャイアンツにとって計算できる先発投手の1人であり、故障で出遅れるのが確実とはいえ、1000万ドルという年俸はリーズナブルというわけだ。

今オフのジャイアンツは、先発ローテーションの柱であるローガン・ウェブに匹敵するエース級の先発投手の補強を狙うとみられており、サイ・ヤング賞の有力候補であるブレイク・スネル(パドレス)やポスティング制度によるメジャー挑戦が確実視されている山本由伸(オリックス)などが候補に挙がっている。手術した股関節が完治すれば、カッブもオフシーズンのあいだにグレードアップした先発ローテーションに加わることになるだろう。

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