保存修理工事が続いている愛媛県の道後温泉本館で、素屋根と呼ばれる囲いの解体工事が1日から始まり、およそ2年ぶりに、あの看板が姿を現しました。
道後温泉本館は2019年7月から保存修理工事に伴い、建物を囲う素屋根が設置されていて、現在は建物西側が幕で覆われています。
1日はこの幕を撤去する作業が行われ、作業員がカッターで幕を切っていきましたそして、作業開始からおよそ5時間半後…
記者リポート)
「午後1時半すぎです。『道後温泉』の文字が姿を現しました」
およそ2年ぶりに再び姿を現わした「道後温泉」の看板。塗り替えなどが施され、以前より輝いているようにも見えます。
(松山市民)
「表からの方が貫禄があって、建物が素敵」
(関西からの修学旅行生)
「ラッキー」
「めっちゃベストタイミング」
「(完成を)見てみたい」
1日はさっそく人力車で案内する姿も見られました。
(人力車の車夫)
「歴史のあるお風呂ですので、観光のお客様も街の人たちも喜ぶと思いますし、(解体が終わり)全国からお客さんが来てくれたらいいと期待している」
素屋根の解体は2024年3月末まで続き、取り外された幕は学校用テントに生まれ変わり、市内の小学校に贈られます。