橋本じゅん、朝ドラの役作りでキックボクシング通いを明かす

大阪・福島の銭湯で生まれ育った明るい少女・花田鈴子(趣里)が昭和の大スター・福來スズ子になるまでを描く連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK朝ドラ)。スズ子が所属する「梅丸少女歌劇団(USK)」の音楽部長・林嶽男役を演じる橋本じゅんが、役作りの秘話を明かした。

USKの音楽部長・林嶽男役を演じる橋本じゅん (C)NHK

デビュー作品が『ひらり』(1992年)で、『エール』『なつぞら』といずれも東京制作の朝ドラへの出演が続いていた橋本。『ブギウギ』へのオファーが来た喜びを、「30年以上、大阪制作の朝ドラからのオファーを待って、待って、待ちくたびれるほどだったので、出演することが決まりとてもうれしかったです」と語った。

今作では、大阪を拠点に活躍する「梅丸少女歌劇団(USK)」の音楽部長で、ヒロイン・スズ子を見出した人物・林役を演じている。新人同士の喧嘩を喜んで見たり「マムシの生き血」を飲んだりと、曲者でありながら劇団員たちを優しく見守る役柄だ。

林部長(橋本じゅん)と話しをする幸子(小南希良梨)と鈴子(澤井梨丘)(C)NHK

撮影現場を振りかえった橋本は、「林部長がいるシーンでは女性キャストの方々が多く、みなさんがキャッキャと言っている様子を楽しそうだなと見ていました。なるべくみなさんの雰囲気の邪魔にならないように意識しています。それは普段の林部長と同じで、できるだけ彼女たちを見守る存在でいるということですね」と、自身が演じる林部長の立ち位置を分析。

また、「気骨を持って挑もう」というテーマで今作に取り組んだという橋本。「(林のなかで)東京から新しいもの、良いものが来ることを実感しながら、それでも『大阪がいちばん。負けてたまるか』という気骨の精神が強くなっていきます。気骨の精神を持つために、キックボクシングのジムに通い始めました。とてもきつくて毎回泣きそうになりながらも、気骨のある林部長を体現するために続けています」と、意外なエピソードを明かした。

『ブギウギ』の放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。

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