リニア報告書案に懸念示す 静岡県、国交省に意見書

静岡県庁

 静岡県は1日、リニア中央新幹線静岡工区の環境保全を話し合う国の有識者会議が示した報告書案について「十分に議論されないまま取りまとめられた内容がある」などとして、懸念を示す意見書を国土交通省に提出した。県の専門部会委員らの意見をまとめた。

 意見書は、トンネル掘削工事による水生生物への影響予測をはじめ、生態系が損なわれた場合の環境保全措置をあらかじめ定めておくよう要請。引き続き有識者会議で議論すべきだと訴えた。

 国の有識者会議は9月に報告書案を提示。県などの意見を踏まえ、最終的な報告書として取りまとめるとしている。

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