阪神サヨナラ勝ちで2勝2敗 日本シリーズ第4戦 先発才木5回1失点、近本は全5打席出塁

9回1死満塁、サヨナラ打を放った阪神・大山(撮影・斎藤雅志)

 プロ野球のSMBC日本シリーズ2023は1日、兵庫県西宮市の甲子園球場で第4戦が行われ、阪神は4-3でオリックスにサヨナラ勝ちした。通算2勝2敗。

 先発右腕の才木(須磨翔風高出身)は立ち上がりから150キロ台の直球を主体に好投。三回2死三塁の窮地では、オリックスの頓宮をフルカウントから空振り三振に仕留めた。同県養父市出身の坂本とのバッテリーで5回を被安打5、6奪三振、1失点にまとめ「調子も含めて『今日は粘る日だな』と割り切って投げた。リズムが生まれづらかったかもしれないが、粘ることはできた」と振り返った。

 打線は同県淡路市出身の近本(社高-関学大出身)が全5打席で出塁し、3安打1打点の活躍。一回は左前打で足場を築いて先制点を演出し、追いつかれた直後の二回には「どんな形でもランナーをかえしたいという気持ちだった」と2死一、二塁から勝ち越しの左前適時打を放った。

 七回にはオリックスに2得点を許し、試合は3-3で振り出しに。それでも九回、1死から近本が四球で塁に出ると、後続への申告敬遠などで1死満塁に。4万1千人の大観衆が沸く中、4番大山が左越えへサヨナラ打を放ち、阪神が4時間超えの熱戦をものにした。

 日本シリーズ第5戦は2日、引き続き甲子園球場で行われる。(長江優咲)

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