2024年のGTワールドチャレンジ・アジアは新たなスタイルに。ジャパンカップは別枠で走行

 11月1日、ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSを運営するSROモータースポーツ・グループは、チーム向けに2024年シーズンの概要をアナウンスした。これによれば、2024年はGTワールドチャレンジ・アジアと、日本で4戦開催されていたジャパンカップは別々にレースを戦うことになる。

 GTワールドチャレンジ・アジアは、コロナ禍で2020〜2021年はシリーズが開催できていなかったが、2022年から全6戦中4戦を日本で開催することで、多くの日本チームが参戦。6戦を戦うアジアチームと、日本チームとの戦いで盛り上がりをみせてきた。

 迎える2024年に向けては、すでに8月の時点でカレンダーが発表されていたが、その概要が11月1日にチーム向けにアナウンスされた。まず、GTワールドチャレンジ・アジアとしてはGT4の開催がなくなり、GT3/GT3トロフィー(旧式のGT3)/GT2/GTCがエントリーできる。フルシーズンエントリーは34台となる。

 2024年は新たにシルバーカテゴリーのドライバー1名、ブロンズカテゴリーのドライバー1名のGT3シルバー-アマクラスが設けられる。また、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ同様、2024年から持続可能なバイオ燃料が導入されることになった。

 一方、ジャパンカップはGTワールドチャレンジ・アジアと5戦で同じ週末に開催されるが、走行時間を共有することはなくなり、別々に走行することになる。6月のSUGO戦はジャパンカップの単独開催、富士、鈴鹿、岡山でそれぞれ週末に60分レースを2回開催する。参加可能車両はGT3/GT3トロフィー/GT2/GTC、そしてこちらではGT4が参戦できる。

 なお、GT3はJAFライセンスをもつドライバーのみが参戦することができるが、GT4にはアジア国籍をもつ、またはアジアに居住するすべてのドライバーが参戦することができる。なおドライバーのクラスはGT3がプロ-アマおよびアマ、GT4がシルバー-アマおよびアマとなる。またジャパンカップでは、バイオ燃料は2024年は使用されない。

 2024年からはGTワールドチャレンジ・アジアに中国のチームが本格的に参戦することが予想されており、GTワールドチャレンジ・アジアはさらなる盛況が予想される。そのため、ジャパンカップとは別の走行となったが、日本チームはジャパンカップのみに参戦するか、フルシーズンのGTワールドチャレンジ・アジアに参戦してアジア勢と戦うかは選択できるはずだ。

 シリーズが来季どんな盛り上がりをみせるのか、楽しみなところだろう。

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