死因は転倒…86歳で死去したチャールトン氏の検死結果が明らかに、日常生活のあらゆる面でサポートが必要な状態

86歳で他界したサー・ボビー・チャールトン氏[写真:Getty Images]

10月21日に86歳で逝去したサー・ボビー・チャールトン氏だが、その死因が判明したという。イギリス『BBC』が伝えた。

マンチェスター・ユナイテッドで一時代を築き、イングランド代表のレジェンドとしても知られるチャールトン氏。サッカー史に残る悲劇でも知られる、“ミュンヘンの悲劇”の生存者でもあり、イングランドが唯一優勝した1966年のワールドカップ優勝に貢献していた。

突然の訃報に多くのサッカーファンが悲しみ、亡くなった日がプレミアリーグ開催日であったことから、各スタジアムでは追悼の黙祷が行われていた。

そのチャールトン氏だが、検視の結果、転倒した後に命を落としていたことが判明。事故死だと結論づけられたという。

『BBC』によれば、チャールトン氏はナッツフォードの認知症患者をケアする老人ホーム「ザ・ウィローズ」に住んでいたとのこと。そこで椅子から立ち上がった際にバランスを崩し、窓枠とラジエーターと思われるものにぶつかったという。

当時、チェックを行ったが目に見えるケガはなく、問題ないと記録されていた。しかし、その後に背中が腫れていることに気がつき、救急隊員が呼び出されていたという。

地元の病院に運ばれたチャールトン氏はマックルズフィールド総合病院に移送されたとのこと。胸部X線とCTスキャンの結果、肋骨の骨折が発覚。肺炎を発症する可能性が高いことが明らかになっていたようだ。

その後に医師らはチャールトン氏が終末期ケアを受け、5日後に死亡することに同意したとのこと。10月21日にマックルズフィールド総合病院で86歳で死去した。

また、検視の結果、9月には新型コロナウイルス(COVID-19)にも感染していたとのこと。どうやら「日常生活のあらゆる面でサポート」が必要だったという。

最終的に検視官は、死因を肺の外傷、転倒、認知症と認定。転倒したことが起因しての死去だった。

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