国連委、AI兵器で初決議 対応急務、報告を要請

米ニューヨークの国連本部

 【ニューヨーク共同】国連総会(193カ国)の第1委員会(軍縮)は1日、AIを使って人間の判断に基づかず攻撃する自律型致死兵器システム(LAWS)への対応が急務だと強調する決議案を日本や米国など164カ国の賛成で採択した。総会でのLAWS関連決議は初めて。グテレス事務総長に課題をまとめ、報告するよう求めた。

 ロシアとインドなど5カ国が反対した。中国と北朝鮮、イスラエルを含む8カ国は棄権した。LAWSは実用化されれば火薬、核兵器に次ぐ「第3の軍事革命」になると注目を集める一方、武力行使の判断が瞬時に下され、一気に紛争に発展する恐れが指摘されている。

 決議はオーストリアが提出した。

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