今季初出場バディアシル弾にスターリングが追加点! 2部相手に順当勝利のチェルシーがベスト8進出【EFLカップ】

[写真:Getty Images]

EFLカップ(カラバオカップ)4回戦、チェルシーvsブラックバーンが1日にスタンフォード・ブリッジで行われ、ホームのチェルシーが2-0で勝利した。

リーグ前節ではホームでブレントフォードに0-2の敗戦を喫し、公式戦5試合ぶりの黒星を喫したチェルシー。週明けには指揮官の古巣であるトッテナムとの重要なダービーを控えるなか、チャンピオンシップ(イングランド2部)で12位に位置するブラックバーン相手に仕切り直しの勝利を目指した。

ポチェッティーノ監督はビーズ戦から先発4人を変更。コルウィル、チアゴ・シウバ、カイセド、マドゥエケに代えてリース・ジェームズ、バディアシル、エンソ・フェルナンデス、ウゴチュクを起用した。

開始10数秒でボックス内に持ち込んだジャクソンがいきなりシュートを放つなど、ブレントフォード戦での失態払しょくへ勢いを持って入ったチェルシー。以降は流れの中でフィニッシュには至らずも、セットプレーからチャンスを窺う。さらに、16分にはエンソ・フェルナンデスのフィードに反応したリース・ジェームズがボックス右に持ち込んでニア下を狙うが、ここは相手GKの好守に阻まれた。

序盤の攻勢でゴールをこじ開けられなかったホームチームは、元スパーズのマーカンデイの右サイドを起点に幾度か際どい場面を作られるが、ここは要所を締める守備で凌ぐ。

徐々に攻めあぐねるチェルシーは、リース・ジェームズやエンソ・フェルナンデスのミドルシュートなど異なるアプローチでゴールを目指すなか、セットレーの流れからゴールをこじ開ける。

30分、右CKの流れからギャラガーがゴールライン際で仕掛けてクロスを供給。GKの中途半端なパンチングがゴール前にこぼれると、これに反応したバディアシルが冷静に左足のシュートを流し込み、今季初出場での初ゴールを記録した。

幸先よく先制に成功したチェルシーだが、得点力に問題を抱えるチームは畳みかける攻めとはならず。前半のうちに追いつきたいブラックバーンの反撃に晒されてやや押し返される。決定機まで持ち込ませなかったものの、なかなかカウンターで相手を引っくり返すことができず。追加点を奪えぬままハーフタイムを迎えた。

選手交代を行わずに後半に入ったチェルシーは、相手のカウンターからレオナルドにボックス付近まで持ち込まれてピンチを招くが、ここは相手のシュート精度に救われる。

これをきっかけに気を引き締め直すと、ボールを丁寧に動かしながらゲームをコントロール。相手を引き出しながら焦れずに2点目を目指す。

徐々にゴールの匂いをさせ始めたブルーズは、好調のスターリングが決定的な仕事を果たす。59分、相手GKからのやや軽率な自陣での繋ぎに圧力をかけたパーマーが高い位置でボール奪取。ボックス手前左でボールを引き取ったスターリングがそのままボックス内に運び、最後は対峙したDF2枚の間を通す見事な右足のコントロールシュートをゴール右隅に突き刺した。

この2点目で勝利を確信したポチェッティーノ監督は、負傷明けのバディアシルとリース・ジェームズを下げてコルウィル、グストを同時投入。ただ、以降も攻撃の手を緩めることなくスターリングとパーマーを起点に再三シュートチャンスを作り出す。だが、ジャクソンらがボックス内での決定機で仕留め切れず、完全に相手の心を折ることはできず。

それでも、相手にほとんど決定機を作らせずに時計を進めていくチェルシーは、ジャクソンやパーマー、エンソ・フェルナンデスと主力を下げてカイセドやマトス、マドゥエケとフレッシュな選手をピッチに送り込む。

結局、決め手を欠いて3点目を奪えないまま、後半アディショナルタイムにはシグルズソンに一矢報いるチャンスを許したが、ゴール至近距離からのシュートをGKロベルト・サンチェスが見事な反応ではじき出した。

この結果、2部相手に大量得点での圧勝とはならずも順当に勝ち切ってベスト8進出を決めたチェルシーが、11月の厳しい日程に向けて弾みを付ける白星を挙げている。

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