ハマりすぎ!? 演出家・松永、朝ドラでも弾ける新納慎也の魅力

「ブギの女王」として戦後の日本を元気づけた笠置シヅ子をモデルに、福来スズ子(趣里)の笑いと涙の人生を描く連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK総合)。演出家・松永大星のキャラクターが弾けきっていた11月2日放送の第24話。松永役を演じる新納慎也の魅力について、制作統括の福岡利武さんに訊いた。

スズ子(趣里)をリラックスさせるチョコレートをポケットに常備している松永(新納慎也)(C)NHK

■ 新納本人も驚き「これ、当て書きですよね?」

梅丸の東京支社からスズ子たちを視察に来た「梅丸楽劇団(UGD)」の演出家・松永。世界漫遊旅行から帰国したばかりで、「日本語が不慣れでsorry」と語る松永が、「Very cute!!」「ファンタァースティック」「アメイジング!」と、英語混じりにスズ子たちの歌と踊りを褒めちぎる姿が強烈で、目が離せない。

福岡さんは、「もう、松永として決まりまくっていますよね(笑)。松永さん=新納さんじゃないかと思ってしまうぐらい、自然でカッコよくて。完璧に演じていただいて、うれしい限りです」と振りかえる。

また、「新納さんご本人からも、最初に台本を読んだタイミングで『これ、当て書きですよね? こんなに僕の魅力を引き出してくれるなんて』とおっしゃていただきました。実際のところ、そうではないのですが、脚本の足立紳さんも『想像以上にハマったな』と手応えを感じていると思います」とコメント。スタッフや共演キャストの士気が高まるほどに、新納は松永役を全身全霊で演じているようだ。

「日本語が不慣れでsorry」…洋行帰りで英語混じりの言葉を話す、財閥の御曹司・松永 (C)NHK

■ 第6週からはさらに松永の魅力が満載

松永が登場するシーンの撮影現場の雰囲気を尋ねると、「素顔も本当に素敵な方。いつも明るく、現場を盛り上げてくださいます。新納さんご自身、『現場に来るのが楽しみすぎます』とおっしゃっていました。次週の第6週からはさらに松永の素敵なシーンが盛りだくさんなので、ぜひ楽しみにご覧ください」と福岡さん。

松永は今後、演出家としてスズ子や秋山(伊原六花)をエンタテイナーとしてさらなる高みへと導く重要な役割となる。次週からの「アメイジング!」な松永のシーンを、楽しみに待ちたい。

取材・文/佐野華英

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