素朴な暮らしの器200点 11月5日まで、綿島康浩さん作陶展

茶わんや皿、小鉢など約200点が並ぶ作陶展=佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリー 

 武雄市の陶芸家・綿島康浩さん(48)の作陶展が、佐賀市の高伝寺前村岡屋ギャラリーで開かれている。三島手の技法を用いた茶わん、小鉢、コーヒーカップなどの暮らしの器約200点が並ぶ。5日まで。

 素朴で渋みのある素地に菊花やトンボの文様をあしらった作品のほか、灰釉を使い落ち着きのある淡い青緑に仕上げた新作の皿も展示する。来場者たちは作品を手に取りながら、じっくりと品定めをしていた。

 友人らと一緒に訪れた嬉野市の熊谷小雪さん(51)は「陶器市で綿島さんの作品と出合って以来、模様の繊細さや土の温かさに引かれている」と魅力を話した。綿島さんは「陶器と磁器の両方が存在する武雄焼のことを、もっと多くの人たちに知ってほしい」と来場を呼びかける。

 午前10時~午後6時(最終日は午後5時まで)。入場無料。(伊東貴子)

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