にっぽん丸の宮古寄港20度目、歓迎熱く 獅子踊りに乗客喝采

20回目の寄港を歓迎し、小沢獅子踊りを披露する宮古小5、6年生

 商船三井クルーズ(東京)が運航する客船「にっぽん丸」(乗客定員449人)が10月30日、宮古市の宮古港に寄港した。入港は20回を数え、同港に立ち寄る客船として本年度最後の8隻目。関係者は旬のサンマつみれ汁などを用意し、乗客や乗員を盛大に歓迎した。

 訪れたのは、東京発着の「秋の絶景クルーズ」の一行。藤原埠頭(ふとう)で午前11時ごろから地元関係者が大漁旗を振り、横断幕を掲げて出迎えた。宮古小の郷土伝承委員会5、6年生14人が「小沢獅子踊り」を披露すると、大勢の乗船客がデッキから拍手を送った。

 下船後は三陸鉄道乗車や龍泉洞の見学など三陸各地を巡るツアーを楽しみ、埠頭で特産品を買い求めた。特に人気を集めたのは宮古産サンマのつみれ汁の振る舞い。20回の節目を記念して宮古港利用促進協議会が500食分を用意した。

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