長崎県対馬市が、市制施行20周年記念事業の一環で公募していた公式マスコットキャラクターが、岐阜県高山市のイラストレーター兼デザイナー、桐谷衣以奈さん（28）の作品に決まった。国天然記念物ツシマヤマネコをモチーフにした「とらっち」。対馬市の特産品などの魅力を詰め込んでいる。
旧6町の合併で発足した同市は、2024年3月に市制施行20周年を迎える。これを前に、市は4月から6月にかけて公式キャラを公募。市内外から266点の作品が寄せられた。市民による投票などの結果、桐谷さんの作品が選ばれた。
「とらっち」という名前は、ツシマヤマネコの別名「とらやま」に、対馬の方言の語尾につく「ち」を組み合わせた。帽子は自然豊かな陸と海をイメージ。市花のゲンカイツツジもあしらった。特産品かすまきのポシェットや、真珠の首飾りを描いた。
市によると、今後は着ぐるみの製作などを計画。桐谷さんには、賞金10万円と賞状が贈られた。比田勝尚喜市長は「市の魅力発信や各種事業に活用していく」と話した。
