応援したかっただけなのに…遠藤航の横断幕を没収されたファン「本当にショック」 誤解の背景にガザ紛争か

写真:リヴァプールの遠藤を応援しているファンに災難が…… ©Getty Images

現地時間10月29日に行われたプレミアリーグ第10節のリヴァプールvsノッティンガム・フォレスト戦で、日本代表MF遠藤航の横断幕を関係者に没収されたファンが現在の心境を語った。

リヴァプールの本拠地『アンフィールド』で行われたノッティンガム・フォレスト戦が開始される前、リヴァプールファンのマーク・スウェットマン氏は遠藤の横断幕をスタジアムに持ち込もうとしたところ、関係者に没収された。

イギリスメディア『アスレティック』によると、スウェットマン氏はこれまでもホーム戦ではメインスタンド上段で遠藤の横断幕を掲げていたものの、突然の“持ち込み拒否”となってしまった模様。なお、横断幕は白地の背景に“WATARU ENDO”と書かれ、“O”の部分を日の丸にしたものだったが、これがフットボール・アソシエーション(FA)が禁止する「国家主義的な旗の掲出」に該当すると判断されたという。

純粋に遠藤を応援しようと横断幕を用意したものの、まさかの対応を受けたサポーターには同情の声が集まり、スウェットマン氏も『アスレティック』の取材に対して「本当にショック」と語った。

「打ちのめされているよ。クラブは以前、配布されるプログラムや公式サイトで、私の横断幕を見ることができる場所をファンに伝える特集を組んだこともあるのに」

国際的な問題となっているガザ紛争の影響を受け、現在プレミアリーグでは横断幕に対する取り扱いが厳しくなっている。今回の遠藤の横断幕没収はクラブ側の誤解から生じたものであり、リヴァプールも「国家主義的な旗の掲出」に該当するかどうかを判断する統一基準がないまま、日本国旗を連想させる横断幕にも過剰な対応をしてしまったことを認め、スウェットマン氏に謝罪した。

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