「選手と監督の間に溝がある」不振ユナイテッドでテン・ハグ監督の影響力に疑念の声

ホームで連敗となったマンチェスター・ユナイテッドのエリク・テン・ハグ監督(左)[写真:Getty Images]

元アイルランド代表GKのシェイ・ギブン氏が、不振に陥るマンチェスター・ユナイテッドの状態を懸念した。イギリス『デイリー・メール』が伝えている。

エリク・テン・ハグ監督の下で2シーズン目を迎え、昨季3位に終わったプレミアリーグではさらなる上昇が期待されていたユナイテッド。しかし、開幕からの10試合で5勝5敗と波に乗れず8位に低迷。先週末のプレミアリーグでは、宿敵マンチェスター・シティをホームに迎え撃った“マンチェスター・ダービー”で0-3の完敗を喫した。

さらに、1日にオールド・トラフォードで行われたEFLカップ(カラバオカップ)でも、ニューカッスル相手に0-3のスコアで敗北。ホームで2試合続けて3点差をつけられての敗北は61年ぶりであり、チームは危機的状態にある。

ピッチ内だけでなく、ピッチ外でもゴタゴタが後を絶たないユナイテッド。MFジェイドン・サンチョは規律問題からテン・ハグ監督によって構想外の扱いを受けて久しく、FWマーカス・ラッシュフォードはシティ戦の完敗直後にナイトクラブで自身の誕生日パーティーを開催し、ファンの間で物議を醸した。

あらゆる面で問題を抱えているように見えるユナイテッドだが、イギリス『スカイ・スポーツ』でニューカッスル戦を観戦していたギブン氏は、その原因が監督と選手の関係にあると推察。指揮官の影響力が低下している可能性を指摘している。

「私の意見では、選手と監督の間に深刻な溝があるように感じる。おそらく我々の耳に入ってこないだけで、舞台裏では多くの対立がチーム内に生じているのだろう」

「ラファエル・ヴァランは風邪によってダービーと今日の試合を欠場、サンチョはおらずアントニーも問題を抱えている。どのクラブもそうだが、監督の統治が弱まれば不信感が生まれるようだ」

「とはいえ、選手とて責任はとらなければならない。ピッチに入った以上、それが彼らの仕事なのだ。彼らは週末のダービーで負け、今夜もまたここで負けた。試合は1時間で終わったも同然だっただろう」

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