袴田巌さんの再審=やりなおし裁判で、検察側は予定していた5人の証人尋問について、3人を撤回する意向であることが弁護団への取材で分かりました。
1966年、旧清水市で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さん(87)について東京高裁は、2023年3月、弁護側の主張を認め再審が確定し、10月27日初公判が開かれました。弁護団によると11月1日、静岡地裁で裁判官と検察側と弁護団の非公開の協議があり、検察側が当初予定していた5人の専門家による証人尋問について、3人を撤回する意向だということです。証人尋問は当初、2025年1月と2月に行われる予定でしたが、年内の証拠調べに時間がかかる見込みで3月に実施する見込みだということです。弁護側は証人尋問で4人の法医学者らの尋問を請求する方針です。