星野リゾートが手掛ける、新感覚の“街ナカ”ホテルブランド「OMO(おも)」は、リゾート地ではなく都市部に立地する、街歩きを楽しむホテル。
2023年4月に熊本の中心地に開業した「OMO5熊本 by 星野リゾート」は、熊本で最も栄えている商店街の真横にあり、熊本城にも徒歩約4分と、熊本観光の利便性も高いホテルです。
「OMO5熊本」のコンセプトは「わさラッシュ!城下マチ」。
新しいもの好きの”わさもん”と言われる県民性を持つ熊本の、次々と新しいスポットが誕生する活気あふれる街を満喫できる滞在を提案しています。
1泊2日の弾丸旅でも充実した熊本滞在が叶う「OMO5熊本」の魅力をお届けします!
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1泊2日で街歩きも観光もたっぷり楽しめる!「OMO5熊本」宿泊レポート
ホテルが位置するのは、新しく楽しいものにアンテナを張る人たちが集い、こだわりを持つ飲食店や雑貨屋などが並ぶ「下通・上通商店街」にほど近い熊本の一等地。
そんなにぎわう街の滞在の拠点となるのが、ホテル内にあるカフェとフリースペースを備えた「OMOベース」です。
熊本城を望める外の「凸凹テラス」は、茶臼山の地形に沿って建てられた城の郭(囲い)をイメージしたもの。
震災で破損した熊本城の瓦を使ったライトや、熊本城のお堀からつながるようなイメージで豊かに植えられた緑で、熊本を象徴するお城を身近に感じられる、居心地のよい空間になっています。
OMOベースの中央には、ホテルから徒歩圏内の街の地図「ご近所マップ」が。カフェやレストランなど、40か所を超えるスポットを紹介しています。
ホテルスタッフが足を使って収集した、ガイドブックには載っていないようなディープな情報が詰まっているので、街歩きの前には必見ですよ。
また、アメニティはフロント横に置いてあるので使うものを自由に持って行くことができます。部屋着は有料にてレンタルがあるので、必要であればこちらで借りていきましょう。
「OMOカフェ」で熊本食材を使った「まぜまジェラート」を堪能♪
同じくOMOベース内にある「OMOカフェ」では、朝食(7:00~9:30)とカフェメニュー(11:00~22:30)を提供していて、シーンにあわせて1日中楽しめます。
熊本で親しまれている柑橘のドリンクや、熊本で有名な「あか牛」を使った料理など、熊本らしいメニューが揃っています。
中でもOMOスタッフのおすすめは、カフェメニューの「まぜまジェラート」。
アイスクリームと熊本で親しまれている銘菓や甘味などを混ぜて作るジェラート。3種類のフレーバーと9種類のトッピングが用意されており、自分好みの組み合わせを楽しめるのがうれしいポイントです。
スタッフ一押しが、バニラのジェラートに熊本で多く生産されるさつまいも×地元の豆菓子「肥後太鼓」のトッピング。
優しい甘みのさつまいもとバニラジェラートに、歯ごたえのいい肥後太鼓の食感とほどよい塩味がアクセントになっていて、やみつきの味わいでした。
客室は全部で8タイプ!秘密基地のような「やぐらルーム」に宿泊
客室は全部で8タイプ160室。そのうち、3タイプを見せていただきました。
「えんたくルーム」は、ふたつのベッドの間に円卓をイメージしたテーブルが置いてある客室。
テーブルは余白たっぷりなので、外で買い込んできたお料理やお酒などを広げるダイニングテーブルとしても使えるし、ワーケーション利用ならお仕事でパソコンを広げるのにもゆとりがあって最適です。
夜にはベッドの間の仕切りとなってプライベート感を保てるので、友人同士の旅行にぴったり。
「うつわルーム」は、ベッドの周囲がぐるりとテーブルで囲まれた特徴を持つ、OMOブランドで新たに登場した客室タイプです。
開放感あふれる大きな窓、くつろげる畳スペース、リモートワークにも使える電源を備えた大きなデスクがあり、シンプルで居心地のよいお部屋です。
そしてOMOの特徴的な客室「やぐらルーム」。今回はこちらに宿泊しました。
秘密基地のようなロフト部分にベッドが配置されていて、その下にはくつろげる大きなソファが。こちらは宿泊人数によっては、シーツを敷いてベッドとして使うこともできます。
お部屋には、OMOオリジナルのコップやおじゃみ座布団が置いてあります。コップはパステルカラーの熊本城デザインがおしゃれ! 気に入ったらショップにて購入可能です。
ほかにも、2つの寝室とキッチン、ドラム式洗濯乾燥機を備えた、大人数での滞在におすすめの「OMOハウス」などがあります。個性豊かな8タイプの客室から、利用人数や旅のイメージに合わせて選んでみてください。
毎週金曜には熊本県PRキャラクターの「くまモン」に会える!
毎週金曜には、なんとあの”くまモン”がOMO5熊本に登場!
夕方の5:30スタートのイベント「くまモンって、なにモン?!」では、くまモンのお仕事ぶりや街とのつながりについて、OMOレンジャーがクイズ形式でくまモンと一緒に紹介してくれます。
熊本を訪れると本当にあちこちでくまモンのイラストやグッズを見かけるので、その愛されぶりが伝わるのですが、本物のくまモンに会えるのはうれしいですね。
宿泊客でなくても参加可能。金曜の夕方にOMO5熊本を訪れた方はぜひクイズに答えて、くまモンマスターを目指してくださいね!
熊本のバー文化を知る一歩に「くまもとGo-KINJO BAR」
実は熊本には100件以上のバーがあり、バー文化の根付いた街だということをご存知ですか?
個性豊かなバーが揃う熊本で自分にぴったりのバーを見つけるお手伝いをしてくれるアクティビティが、「くまもとGo-KINJO BAR」。OMOスタッフが、手作りのバー診断やおすすめドリンクの試飲を提供してくれるので、自分好みのバーを探すきっかけになりますよ。
もちろん、ご近所マップにもたくさんのバー情報が載っていますので、それを見ながら気になるバーを探すのもおすすめです。
お酒好きの方、バーデビューをしたい方は、ぜひこのアクティビティをきっかけに熊本のバーめぐりを楽しんでみてください。
夕食は馬肉シュラスコが食べられる「テラス」にて
夕飯は、ご近所マップにも掲載されている古民家レストラン「TERACCE(テラス)」へ。
こちらのお店では、日本で唯一、馬肉を使ったシュラスコが食べられるんです! また、熊本県産の食材を積極的に使っていて、馬肉ももちろん熊本産。
「純熊本産 古閑牧場の馬刺しカルパッチョ」は、生の馬肉のさまざまな部位を、ブラックペッパー、オリーブオイルのみで味付けしたカルパッチョ。
熊本県で生まれ育った馬のお肉を扱う古関牧場から直送された馬肉は、歯ごたえ抜群で生臭さもゼロ! シンプルな味付けが馬肉の旨みを引き立てます。
熊本の旬の野菜を約20種使った「グリル野菜&DELIサラダプレート(自家製コーントルティーヤつき)」(1,980円/税込)でお野菜も堪能したあとは、いよいよメインのシュラスコをいただきます。
シュラスコとは、長い串に刺したかたまり肉を炭火でじっくりと焼きあげるブラジル発祥の料理。基本的には牛や豚のお肉を使いますが、テラスで使うのはもちろん馬肉! 肉厚な馬肉が、外はしっかり、中はやわらかさが残るくらいに焼いて提供されます。
断面のきれいなピンク色から、おいしさが伝わります。食べ応えがあり、肉の旨みをダイレクトに感じられる一品。ほのかに塩が効いていて、何もつけなくても十分ですが、味変したいときはマスタードを和えたレンコンの付け合わせを一緒に。
ナチュラルワインショップを併設しているため、お料理に合ったペアリングのワインなども提案していただけます。大正ロマンな雰囲気のある古民家で、おいしい馬肉とお酒で素敵な夜を過ごせました。
OMOスタッフおすすめのバー「Ladybird」へ
そして、夕食のあとはさっそくおすすめされたバーへ。
上乃裏通りの隠れ家バー「Ladybird(レディバード)」です。筆者はバー未体験でしたが、「いろんなサプライズがあるバー」「バーテンダーさんが好みなどを聞いてくれて、合うお酒を作ってくれる」というOMOスタッフの言葉で興味をそそられ、伺ってみることに。
初心者には若干ハードルの高い、重厚な扉を勇気を出して開けてみると、そこには非日常空間が!
どこかファンタジーのような世界観のバーで、元ホテルシェフだというバーテンダーの宮本幸明さんが出迎えてくれました。電話で予約してから伺ったのですが、席にはメッセージカードが添えられていました。気遣いがすごい…!
宮本さんとお話をする中で、甘党の筆者におすすめのカクテルを作ってくれました。それは「カルーアミルク」。コーヒーリキュールをミルクで割ったカクテルです。
筆者が学生の頃に飲んだ記憶があるカルーアミルクは「甘いお酒」程度の認識でしたが、こちらのカルーアミルクはただ甘いだけではない大人の味。ミルキーな中にもコーヒーのコクが感じられる味わい深いものでした。
そして、ここのバーの素敵ポイントは、バーテンダーさんとの会話やおいしいお酒だけではありません。内装からもこだわりが感じられる通り、カクテルの提供の仕方やお会計の仕方まで遊び心があってスマートなんです。
さらに「Ladybird」では、謎解きゲームやマスカレードパーティー、夏には浴衣での集まりなど、定期的にイベントも行われています。常連さんはもちろん、初めての方でも参加できるそう。
体験してみないとわからないさまざまなサプライズに、忘れられない夜になること請け合い。熊本旅行ではもちろん、近くに立ち寄った際はぜひ訪れてみて。
翌朝は「OMOカフェ」で熊本ならではの一品を
朝食は、5種類から選べるパンプレートにサラダとスープ、フリードリンクがついたセット(1,250円/税込)。
熊本の郷土料理”からし蓮根”に着想を得た「ホワイトシチューのキューブトースト れんこんマスタード」をセレクトしました。
トーストの中身をくりぬいて器にし、その中にたっぷりと注がれたホワイトシチューはまろやかで美味! にんじんやブロッコリーなど、ごろごろと入った具材も食べ応え抜群です。
ピリッとしたマスタード、サクサク食感の蓮根フライがいいアクセントになっていました。
チェックアウト後に熊本の街歩きを楽しむ無料アクティビティ「城下マチさるく」へ
熊本県民は、上通・下通を中心とした栄えている市街地を「マチ」と呼ぶそう。
新しいものと、昔ながらのものが共存する熊本の“マチ”。チェックアウト後の11:00から開催される無料ガイドツアー「城下マチさるく」では、商店街などを歩きながらOMOのスタッフがそんな新旧の魅力が詰まったマチのさまざまな豆知識を教えてくれます。
「さるく」とは熊本の方言で、「歩いて回る」という意味。1時間ほどかけて、OMO5熊本の目の前にある上通を中心に歩いて行きます。
大正9年(1920年)創業の老舗本屋「金龍堂まるぶん店 」。103年もの歴史がある、市民に愛されてきた町の本屋さんです。入口には、なぜか河童が鎮座しています!
存在感を放つ河童の秘密についてOMOレンジャーから解説があり、本屋の歴史に想いを馳せるひとときに。
マチを歩きながら、熊本県民のソウルフード「蜂楽饅頭」のお店や、400年以上前から伝わる熊本銘菓「朝鮮飴」を販売する老舗「園田屋」など、気になるお店を裏話を交えながら紹介してくれます。
1時間と聞くと長い感じがしますが、実際はあっという間! 上通もまだまだ発掘しがいがありそうですが、次は下通もめぐりたいな、と思える、充実のアクティビティでした。
「OMO5熊本」でレッツ熊本観光!
熊本を観光するなら熊本城ははずせないスポットですが、「OMO5熊本」の凸凹テラスから見えるように、ホテルからは徒歩で行ける距離。
平成28年の熊本地震により甚大な被害を受けた熊本城ですが、復旧工事を行い、現在は天守閣全体の復旧が完了。令和3年4月より、全面リニューアルした展示と、最上階からの眺めを楽しめるようになっています。
「OMO5熊本」はまだオープンしてそう時間がたっていないため、アクティビティなど今後ますます充実していきそうです。ここを拠点にして、ぜひ忘れられない熊本滞在を楽しんでくださいね。
【「OMO5熊本」施設詳細】
所在地:熊本県熊本市中央区手取本町5-1
料金:1泊1室あたり 18,000円〜(税・サービス料込、食事なし)
電話番号:050-3134-8095(9:30〜18:00)
アクセス:阿蘇くまもと空港リムジンバス「通町筋」バス停より徒歩約1分/熊本市電「通町筋」駅より徒歩約1分/JR「熊本」駅より車で約15分
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(ハピママ*/ Mami Azuma)