厚労族反発で一部記述削除 医療介護の賃上げ巡り

 政府が2日に決定した経済対策では、医療や介護、障害福祉サービス分野の賃上げに関する記述の一部が当初案から削除された。高齢者の増加による事業者の収益増を賃上げの原資に充てる方針が盛り込まれていたが、自民党の厚生労働族議員を中心に「収益は出ていない」「診療報酬の引き上げで対応するべきだ」と反発が相次ぎ、政権が配慮したとみられる。

 削除されたのは、医療機関が受け取る診療報酬などの2024年度改定に関し「高齢化などによる事業者の収益の増加などが処遇改善につながる仕組みを構築する」とした文言。10月24日に政府が党に示した当初案には盛り込まれていた。

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