「大丈夫か? 大丈夫じゃないのか?」指針値の5倍超の「PFAS」検出で一部市議が静岡市長に要望 会社側に調査結果の速やかな公表を求める

静岡市清水区の化学工場で発がん性が指摘される有機フッ素化合物「PFAS」が高濃度で検出された問題で、静岡市議会の一部市議が11月2日、難波喬司市長に要望を申し入れました。

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<内田隆典静岡市議>
「会社側の調査結果を速やかに出してもらって、静岡市の結果と比べて、大丈夫か大丈夫じゃないのか、影響があるのか、ないのか」

「PFAS」をめぐる問題で難波市長に申し入れたのは、静岡市議会の共産党静岡市議団です。

静岡市清水区三保にある「三井・ケマーズフロロプロダクツ清水工場」では、約10年前まで「PFAS」の一種で毒性が強いとされている「PFOA」を使用していました。

静岡市が調査した結果、現在も工場前の水路から国の指針値の5倍を超える濃度の「PFAS」が検出されたことが明らかになっています。

市議団の申し入れでは、会社側に対して、在庫量と管理状況、調査結果を速やかに公表させることなどを静岡市に求めています。

静岡市は、周辺の地下水の水質調査を実施していて、来週以降にその結果を公表し、あらためて対応を協議する予定です。

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