東欧から西欧へステップアップ!東欧で活躍して西欧のクラブで存在感を見せる日本人3選手

日本人が欧州へ移籍することが当たり前な時代になったいま、東欧で輝きを放っている選手たちがいる。これまで東欧で結果を出して、日本代表選出やステップアップをした選手は数多くいる。

その中でも極めて優秀な選手は、レベルの高い西欧のクラブへと移籍してそこでも存在感を見せている。

今回は東欧で活躍して西欧のクラブにステップアップを果たした日本人3選手を紹介する。

ベルギーでも結果を出し続ける元日本代表

森岡亮太

ステップアップしたクラブ:ポーランド1部シロンスク・ヴロツワフ→当時ベルギー1部ワースラント=ベフェレン

ポジション:攻撃的ミッドフィールダー

このテーマを取り上げるなら森岡亮太の名前は外せない。ヴィッセル神戸時代に日本代表にも選出されたプレーメーカーが選んだ新天地はポーランドだった。ポーランド1部シロンスク・ヴロツワフではリーグ戦36試合8得点9アシストの活躍で、リーグを代表する活躍を見せた。

その後2017年6月にベルギー1部ワースラント=ベフェレンへステップアップし、ここでも類まれなパスセンスとチャンスメイク感覚ですぐさまチームの中核となった。そして2018年1月にはベルギー屈指の強豪アンデルレヒトへ移籍。このシーズンはリーグ戦30試合10得点14アシストと驚異的な活躍を記録した。

2019年から現在までベルギー1部シャルルロワでプレーする森岡は中盤のバランサーとして、鋭いインターセプトや長短のパスを駆使して中盤の底からゲームメイクするなど、チームのブレインとして貢献している。

日本代表に招集されたドリブラー

奥抜侃志

ステップアップしたクラブ:ポーランド1部グールニク・ザブジェ→ドイツ2部ニュルンベルク

ポジション:左ウイング

ポーランド1部グールニク・ザブジェで元ドイツ代表FWルーカス・ポドルスキとともにプレーした奥抜は、今夏でドイツ2部ニュルンベルクにサプライズ移籍を果たした。

サイドから相手守備網を切り裂くドリブルが持ち味で、そのテクニックとキレは1対1であれば置き去りにされるほどの迫力がある。昨季はリーグ戦26試合4得点と欧州初挑戦ながら主力として結果を出した。

そして10月に開催された国際親善試合カナダ戦、チュニジア戦に臨む日本代表に体調不良で辞退した三笘薫(イングランド・ブライトン)の代わりに初招集された。自身も体調の関係で出場は果たせなかったものの、今季11試合2得点1アシストとコンスタントに結果を残しているのでチャンスを待ちたい。

ドイツ撃破に大きく貢献したジャガー

浅野拓磨

ステップアップしたクラブ:セルビア1部パルチザン→ドイツ1部ボーフム

ポジション:センターフォワード

2016年にサンフレッチェ広島からイングランドの名門アーセナルへ電撃移籍した浅野だが、欧州初挑戦は苦戦の連続だった。労働ビザの関係で当時ドイツ2部だったシュトゥットガルトへ期限付き移籍するも、1部昇格後は出場機会に苦しんだ。2018-19シーズンにハノーファーへ期限付き移籍しても状況が好転することはなかった。

2019-20シーズンはセルビア1部パルチザンへ移籍。加入シーズンは目立った活躍をできなかったが、翌シーズンはリーグ戦33試合18得点と完全復活を果たした。給料の未払いなどの理由によりチームと契約を解除してドイツ1部ボーフムへ加入した。

【関連記事】日本人が7人!現アジアサッカー界最強の市場価値ベストイレブンがこちら

昨年開催されたワールドカップ・カタール大会ではドイツ代表で値千金のゴールを奪ってグループステージ首位突破の原動力となった。その後9月に開催された国際親善試合で再びドイツ相手に得点を挙げて「ドイツキラー」の名を確固たるものとした。

© 株式会社ファッションニュース通信社