次世代型路面電車(LRT)の宇都宮芳賀ライトレール線に16日、バスケットボールB1宇都宮ブレックスのチームカラーに彩った車両がお目見えする。バスケ日本代表の比江島慎(ひえじままこと)選手らチーム写真が施されたデザインで、車体全体に広告を施した「ラッピング電車」の第1号となる。
B1は10月に2023-24シーズンが開幕。ホームアリーナの「ブレックスアリーナ宇都宮」がLRT沿線にあり、観戦の足になることなどから宇都宮市が企画し、プロスポーツ支援事業の一環として実施する。
LRTの車両全17編成のうち1編成を使い、車両側面をチームカラーの紺と黄色に装飾し、比江島選手や田臥勇太(たぶせゆうた)選手ら登録選手13人の写真やチームロゴなどを配置する。「プロスポーツのまち宇都宮」のキャッチコピーも記す。
装飾作業は13日ごろ車両基地で始め、16日から通常の車両と同様、運行ダイヤに組み込まれて登場する。車両ローテーションの中で点検を行ったり、予備車両として車両基地で待機したり、走らない日もある。市担当者は「全国から注目されているLRTへのラッピングは、プロスポーツのまちをPRする絶好の機会。来年5月までB1シーズン中は走らせたい」と話している。
ファンに向けて、チーム運営会社の藤本光正(ふじもとみつまさ)社長は「試合前後にブレックスラッピング車両を積極的に利用してほしい」と呼びかけ、佐藤栄一(さとうえいいち)市長は「プロスポーツチームとの連携を図りながら、本市の都市ブランド力のさらなる向上に取り組んでいく」とコメントした。
ラッピング電車は市と芳賀町が4編成、運行会社の宇都宮ライトレールが4編成の計8編成を活用していく方針で、同社は企業などを対象に広告を募集している。