指揮官と衝突した元仏代表DFサコーがモンペリエとの契約を解消…

指揮官との衝突でモンペリエ退団となったサコー[写真:Getty Images]

モンペリエは2日、元フランス代表DFママドゥ・サコー(33)との契約を双方合意の下で解消した。クラブとサコー本人が声明で契約解消を発表している。

フランス『レキップ』によると、サコーは先月末のトレーニングセッションで、ミシェル・デル・ザカリアン監督の「泣き虫」との発言をきっかけに口論に発展。その後、同選手は指揮官の胸倉を掴んだ後、タックルのような形で転倒させる暴力行為を働いたという。

これを受け、クラブはすぐさま聞き取り調査を行い、衝突の翌日にトレーニング場を訪れたサコーに対して、一時的な謹慎処分を言い渡していた。

クラブは今回の契約解消に際して、「10日間の反省を経て、両当事者は誠意を持って、自分たちを結びつけていた契約関係に終止符を打つことに同意した」と、両者が納得した上での契約解消であることを強調した。

一方、自身の公式SNSに声明を発表したサコーは、「リスペクトが提供されなくなったときにテーブルを離れる方法を知っておく必要がある」と、クラブや指揮官に不満を抱いた中での決断であることを示唆。ただ、クラブやメディカルスタッフや過去の監督への感謝の思いを綴るなど、今後クラブと事を構える意思はないようだ。

フランス代表として通算29試合に出場し、過去にはパリ・サンジェルマンやリバプールでもプレーしたサコー。モンペリエにはクリスタル・パレス退団後の2021年に3年契約で加入した。

母国クラブでは加入1年目こそリーグ戦29試合に出場したが、以降は負傷やパフォーマンスの問題で控えに甘んじており、今シーズンここまではリーグ戦1試合の途中出場のみとなっている。

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