米海軍トップに初の女性 上院承認、大統領に助言

海軍制服組トップの作戦部長の人事が承認されたリサ・フランケティ氏(国防総省提供・ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米上院は2日、海軍制服組トップの作戦部長に初の女性としてリサ・フランケティ作戦副部長を充てる人事を承認した。作戦部長は大統領に軍事戦略を助言する統合参謀本部の一員で、女性が同本部メンバーとなるのも初めて。空軍制服組トップの参謀総長にデービッド・アルビン副参謀総長を充てる人事も承認した。

 空海両軍の制服組トップは空席が続いていた。共和党のタバービル上院議員が、人工妊娠中絶を選ぶ米兵の権利を擁護するバイデン政権の施策に反対し、人事案の承認手続きを拒否。米軍高官人事の大半は全会一致でまとめて承認するのが通例だが、タバービル氏の反対で一括承認ができていない。今回は1人ずつ承認手続きを取る形となった。国防総省によると、現在も人事案約370件が停滞しており、1件ずつ承認すると膨大な時間がかかる。

 上院は2日、在日米軍副司令官も務めたクリストファー・マホーニー中将の海兵隊副司令官就任を承認した。

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