三連休のスタートは、広範囲で秋晴れになり、11月としては異例の暑さが続く見込み。上空の暖気がピークを迎え、夏日地点は1日(水)に90地点、2日(木)には260地点だったが、きょう(金・祝)はきのう以上に多くなりそうだ。一方、東北北部や北海道では、大気の状態が非常に不安定で、雨や雷雨の所がある見通し。

西日本～東北南部は行楽・洗濯日和　東北北部・北海道は不安定

　きょう(金・文化の日)は、西・東日本を中心に高気圧に覆われ、朝から広い範囲で日差しがたっぷりと届いている。一方、東北北部や北海道は、前線や暖かく湿った空気の影響で、大気の状態が非常に不安定だ。

　午後も、広く晴れるが、空気が乾燥するため、バーベキューなどする際は火の取り扱いに注意したい。一方、東北北部の日本海側や北海道は雨や雷雨になり、風が強まって横殴りの雨になる所がある見込み。道北では、昼過ぎまで暴風に警戒が必要だ。先日、秋田市で竜巻とみられる突風が発生したが、きょうも竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうにも注意が必要になる。

夏日エリアさらに拡大　東北でも夏日続出

　最高気温は、きのうと同じか高い所が多く、北陸から北では大幅に高い所がある予想。仙台や青森でも25℃と11月史上初の夏日、名古屋では26℃と126年ぶりに11月の連続夏日になりそうだ。さらに、日本海側では山越えの暖かい風が吹き込むフェーン現象も加わり、富山では29℃など真夏日一歩手前の暑さの所もある見込み。11月史上1番の暑さ、暖かさの所が続出しそうだ。
【3日(金・祝)の予想最高気温】
29℃　那覇、富山
28℃　鳥取、金沢
27℃　熊本、福岡、山口、福井、福島
　日中は汗ばむくらいでも、夜はグッと冷える見込み。行楽日和だが、重ね着などでうまく寒暖差対策をして、体調管理に努めたい。

季節外れの暑さは連休明けまで　北日本は寒暖差大きく

　11月とは思えない暑さは、三連休中、西・東日本を中心に続きそうだ。ただ、札幌の最高気温は、きょう(金・祝)は20℃、あす(土)は11℃の予想で、東北北部や北海道では、きょう(金・祝)からあす(土)にかけての気温の変化がかなり大きくなる見込み。
　季節はずれの暑さは、連休明けの雨で落ち着くが、荒れた天気になるおそれがある。
（気象予報士・丸田絵里子）