【アルゼンチン共和国杯/データ攻略】「80 or 0%」該当はヒートオンビートと”想定10人気以下”

Getty Images

今週は東京競馬場でアルゼンチン共和国杯(芝2500m)が行われる。GIシリーズの中休み週だが、ハイレベルレースだった前走オールカマー3着馬ゼッフィーロをはじめ、当舞台で施行された目黒記念でワンツーを決めたヒートオンビートディアスティマが参戦。当レースと好相性の六社S勝ち馬チャックネイトもタイトル奪取を目論む。

ここでは、過去10年データからジャックドールとガイアフォースの穴馬候補2頭にフォーカスした「100 or 0%」データを取り上げる。

◆【アルゼンチン共和国杯2023予想/データ攻略】モレイラ想定の2頭 ゼッフィーロとチャックネイトの「100 or 0%」

■グランオフィシエに合致する【3.1.0.1】条件

オープンクラスではフタ桁着順が続く馬。近走成績から今回は想定10人気以下が予想される人気薄だが、まったく強調材料がないわけではない。今回紹介するデータはこちら。

・距離延長ローテの成績【3.1.0.1】

“80%データ”に該当。距離延長ローテ×グランオフィシエは“印を打つべき案件”と言えるだろう。

この馬について補足すると、全5勝中4勝が東京芝という典型的なサウスポー。11着に敗れた前走新潟記念も勝ち馬と0秒6差なら及第点との見方もできそうだ。イクイノックスが1分55秒2で駆け抜けたように、いまの東京芝は高速馬場傾向が顕著。芝2000mで1分58秒前半以内を複数マークした高速馬場適性は見逃せず、爆穴候補としての期待が高まる。

■ヒートオンビートにまさかの【0.0.0.4】

グランオフィシエとは対照的に“0%データ”該当馬がヒートオンビート。昨年の当レース3着馬かつ、春は当舞台の目黒記念を勝利。ハンデ戦のGIIでは格上の存在感を示している1頭だが、今回は春競馬で披露したパフォーマンスが皮肉にもマイナスデータとして作用するかもしれない。

・同年の目黒記念勝ち馬【0.0.0.4】

該当馬4頭すべてが馬券外の“0%データ”に抵触。4頭という母数をどう捉えるかだが、年に2回しか施行されない東京芝2500m重賞にもかかわらず馬券内すら叶っていない事実を偶然で済ませるわけにはいかないだろう。

重賞で7度の馬券内はこのメンバーで最上位と言える実績。ただ、その好走率が今回の斤量59キロにつながってしまうのは何とも言い難いところだ。自身初の斤量に前述のデータが重なってしまうここは“バッサリ消し”の選択も想定したい。

◆【アルゼンチン共和国杯2023予想/全頭診断】想定8人気以下に「3.1.1.1」 ”押さえるべき”穴馬候補

◆【アルゼンチン共和国杯2023予想/前走ローテ】ヒートオンビートに「0.1.0.24」 “馬券内率62%”該当馬は……

著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

© 株式会社Neo Sports