埼玉インフル警報、過去最速の発令 感染者数が増加中、手洗いや体調管理を呼びかけ 既往症ある人は注意

県がインフル警報 統計開始以来、最も早く

 埼玉県は1日、インフルエンザの感染者数が増加しているとして警報を発令した。10月23~29日の1定点医療機関当たりの患者数は33.08人で、警報の基準となる30人を上回った。警報の発令は2019年1月以来5シーズンぶり。

 インフルエンザのシーズンは例年9月上旬ごろに始まり、今回の警報の発令時期は1999年の統計開始以来、最も早い。県感染症対策課によると、統計開始後で最も報告数が多かったのは19年1月21~27日(84.09人)だった。

 1定点当たりの報告数では、幸手保健所(56.93人)、南部保健所(50.0人)、鴻巣保健所(45.32人)の順。大野元裕知事は1日の定例会見で「時として既往症を持つ方にとっては深刻となる」として手洗いや体調管理など予防を呼びかけた。

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