ユナイテッド、サンチョやアントニーらの処遇を巡り選手間の対立が発生か

写真:結果が出ずチーム内の雰囲気も悪化……?

イギリス『デイリーミラー』電子版によると、マンチェスター・ユナイテッドが、選手同士が対立する危機にさらされているという。

マンチェスター・ユナイテッドは今シーズン、公式戦15試合で8敗を喫するという悲惨なスタートを切っている。チームを軌道に乗せられないエリック・テン・ハフ監督の手腕に疑問の声も上がっており、クラブ幹部がすでに後任候補を探しているという報道もある。そんな中、一部選手たちの処遇を巡り、ドレッシングルームに亀裂が生じているという。

チームは今シーズン、恋人への暴行などの疑いで逮捕され、最終的に不起訴となったイングランド人FWメイソン・グリーンウッドの放出や、監督を批判したイングランド代表FWジェイドン・サンチョのチームからの追放、やはり恋人などへの暴行疑惑に直面したブラジル代表FWアントニーの一時離脱など、様々な問題に直面した。

こうした問題が頻発する状況を受け、チーム内でいくつかの派閥が生まれているという。サンチョをトレーニングに復帰させることを望むグループがいる一方、それを望まないグループも存在。8600万ポンド(約157億7360万円)の移籍金に見合ったパフォーマンスを見せられずに批判を浴びているにもかかわらず、テン・ハフ監督がアントニーを重用していることに不満を唱えるグループもいるという。

もちろんテン・ハフ監督への信頼を示す選手もいる。カラバオカップ4回戦でニューカッスルに0-3と敗れた後、スコットランド代表MFスコット・マクトミネイは、クラブの公式サイトで次のように語っている。

「ファンがそのような話を聞きたくないのは分かっている。彼らは好結果や好パフォーマンスを見たいだろうし、選手たちが笑顔で幸せそうにしているのを見たいはずだ。今はまだそうなっていないけど、監督がそれを実践し、成功に導くことは100%可能だと思う。僕はそう確信しているよ」

テン・ハフ監督はリチャード・アーノルドCEOと定期的に対話し、クラブの危機的状況を改善させるために何ができるのかを話し合っているという。アーノルドCEOはテン・ハフ監督の解任に消極的な立場だと言われている。

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