広島のコメどころ・北広島町 大朝地域からデビューした新しいブランド米です。広島市内のスーパーで販売が始まりました。産地の期待を背負ったコメに消費者の反応はどうだったのでしょうか?
新ブランド米「わさの舞」です。「わさ」とは地元でいう大朝のこと。北広島町 大朝地域の農家のグループが栽培しました。
広島市西区のスーパー「アバンセ」では、生産者が店頭に立って試食販売が行われました。
生産者
「甘みと粘りが強いコメになってます。大朝で作っているおコメです」
試食した人たち
「確かに。確かに」
「うん。すごくおいしいです。これを食べたら、ほかのが食べられないかな」
価格は2キロ1280円。一般的なコシヒカリより高い価格ですが、試食の反応は好評です。
生産者 水口一真 さん
「ようやく準備してきたものがスタートラインに立てたかなという気持ちです。魅力を感じていただける方が1人でも多くいればいいなと思います」
アバンセ古江店 中谷臣 店長
「地元のたくさんの思いが詰まったおコメになっていますので、お店としてもしっかり販売していきます」
コメの品種名は「いのちの壱」。生産者の 水口一真 さんは、県内では無名だったこのコメの味に注目、5年前から試験栽培してきました。この夏の猛暑のときは田んぼに引く川の水をかけ流しにして品質を落とさないようにしました。
「わさの舞」の名前を決めるにあたっては、地元の小学生たちにアイディアを出してもらいました。そのわけを水口さんはこう説明しました。
生産者 水口一真 さん
「この中から大朝の農業を支えてくれる人がもしかしたら出て来るんじゃないかなと。『やっていけるぞ』というような意識を持てるような取り組みにしていきたいなと」
2キロ1280円の新ブランド米に消費者はどう反応したのでしょうか?
訪れた人たち
「いただきます」
― ありがとうございます」
「1つ、ください」
試しに食べてみようというお客さんが買い求めていました。
生産者 水口一真 さん
「一つ落ち着きました。よかったと思います。こうやってお店に並んでいる以上は、買っていただく消費者のみなさまとも一緒になって、このおコメを育てていきたいと、ぼくはそう思っています」
新ブランド米「わさの舞」は、広島市内の「アバンセ」のほか地元・大朝地域の産直館などでも販売されます。