秋の叙勲 栃木県関係は59人 旭日単光章を受章 「パン・アキモト」の秋元義彦さん

この道一筋に力を尽くしてきた人に贈られる秋の叙勲が3日発表され、栃木県関係では59人が受章しました。

栃木県関係では政治や企業経営などで功績をあげた人に贈られる旭日章が19人、公共の仕事に長年携わり成果を残した人に贈られる瑞宝章を40人が受章しました。

旭日単光章を受章した秋元義彦さん70歳です。

秋元さんは1978年に家業の秋元ベーカリーに入社、1990年に代表取締役に就任、現在は「パン・アキモト」の会長を務めています。

1995年の阪神・淡路大震災で食糧支援として現地に届けたパンが傷んでしまった経験から長期保存ができる「パンの缶詰」を開発しました。

防腐剤を使わず柔らかく美味しいパンの缶詰、企業や学校で災害備蓄品として導入が広がっていますが、備蓄食料は入れ替え後に廃棄されるフードロスが問題となっていました。

そこでパン・アキモトでは賞味期限が切れる前にこの缶詰を回収して、被災した地域や発展途上国に届ける支援活動「救缶鳥プロジェクト」を行っています。

ロシアによるウクライナ侵攻後は、現地の避難所にパンを送る支援を開始、輸送にかかる費用の寄付を募りこれまでに7回、パンを届けています。

秋元義彦さん:「ウクライナへの支援について、パン屋なのでパンで幸せにしたい」

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