広島・尾道市で1日から開催されている「尾道べッチャー祭」。最終日の3日は、“鬼神” が街を練り歩きました。「 “鬼神” にたたかれると、病気にならない」といわれていて、大勢の家族連れでにぎわいました。
尾道ベッチャー祭は、江戸時代後期に尾道市内で流行した疫病を払うための祈とうから始まったとされています。コロナ禍も無病息災を願い、中止にすることなく、規模を縮小して開催してきました。
ことしは通常の祭りに戻り「ベタ・ソバ・ショーキー」の3鬼神が全行程を練り歩きました。
「イヤー」「おうちにかえりたい。」
ショーキーが持つ「ささら」で頭をたたかれると「頭が良くなる」「丈夫に育つ」ー。ベタやソバが持つ「祝棒」で突かれると「病気にならない」、「子宝に恵まれる」と伝えられています。
親は、わが子のためにと鬼神たちに子どもをさし出しますが、子どもたちは…
「イヤー」「うぇーん」「いやだ、いやだ」
参加者たち
「ことし1年、大きな病気なく、健康に過ごしたい。」
「ちょっといたかったけど、たのしかった」
「元気になるように」「おかあさん、かえろう」
― 妊娠何か月ですか?
「もう10か月です。(こづかれて)よかった」
「すっきり元気で1年、また過ごせる。毎年、楽しみにしている」
尾道の街は一日中、歓声が響いていました。